最近、近所の大型ショッピングモールにバーガーキングが出店しました。
もう大騒ぎです。休日(平日も!)になると、フードコートを埋めるレベルの大行列。
もう「ライブ会場の物販」のような感じです。
知人の息子さんは、2時間並んで食べて大満足だそうです。
うーん、私にはどうしても理解できない…(泣)
正直あの光景を見たときに、ちょっと恥ずかしくなってしまった自分がいたんです。
バーガーキングって、そんなに珍しい?
いや、確かにバーガーキングが地方に出店するのは珍しいですし、
店舗数も少ないから「行ってみたい!」と思うのはわかるんです。
でもですよ?
そんなに並んでまで食べるものか?
って思ってしまったんですよね。
美味しいのは知っています。ボリュームもありますし、肉感もしっかりしててポテトもうまい。
でも、そこまで並ぶ!?っていう感がすごすぎます。
あの異様な熱気と言いますか、「なんとしてでもこの列に参加したい!」っていうあの雰囲気に、なんともいえない違和感を覚えるんです。
彼らの頭の中を勝手に想像してみた
もちろん、並んでる人たちのことをバカにしたいわけじゃないんです。
ただ、あの行列の理由が
「ワッパー(ハンバーガー)を食べたい」
だけじゃない気がするんですよね。
たぶん、彼らの頭の中はこんな感じではないでしょうか。
「おお!バーガーキングがオープンした!」
「これは行かんと話題に乗り遅れる!」
「2時間並んで、写真撮って、SNSにアップだ!」
そして、
「話題に参加できた。お腹も心も大満足!」
──って、こんな流れになってるんじゃないかなぁと。
つまり、「バーガーキングの味」よりも、
「今、話題のものに乗っかってる自分」が欲しいのかもしれないと思うんです。
並ぶことそのものが目的になってない?
本来、食べ物屋さんに行く目的って「食べること」のはずですよね。
でも、行列って不思議なもので、
「あんなに人が並んでる」っていう事実が、人をさらに並ばせるんですよね。
- 「こんなに人が並んでるなら、きっとおいしいに違いない」
- 「これは並ぶ価値があるってことだ」
- 「自分も体験しておかないと!」
こんなふうに、行列そのものが安心材料や正解の証明になってしまう。
でも、私はちょっとだけ思ってしまうんです。
「いやいや…それってどうなの?」
「話題に乗り遅れたくないだけじゃない?」
「その行列って本当に必要?」
田舎あるある?情報の“共有圧力”
うちの住んでるとこは、いわゆる地方都市です。
大都会じゃないけど、田舎すぎもしない…くらいの規模感です。
こういう場所って、話題の広がり方がちょっと独特なんですよね。
- 新しいお店ができたら、とりあえず行ってみる
- 行ったら写真撮って、SNSに上げる
- 翌日には「〇〇行った?」って話題になる
つまり、【みんなが話せるの共通話題】がものすごく大事にされるんです。
都会なら「誰も気にしてない」ような情報が、地方では「生活の一部」レベルで拡散されていく。
これはこれで面白い文化ですし、否定はしません。
でも、「自分の意志」で動いてるんじゃなくて、
“空気に流されて”行動してる人が多いんじゃないかと思うと、
やっぱり私はちょっと引いてしまうんですよね。
SNSで「並んでる自分」を報告したくなる心理
最近ではもう、行列に並ぶのも「ネタ化」されてますよね。
- 「〇〇に2時間並んでますw」
- 「やっと食べられた!達成感すごい!」
- 「#行列グルメ #バーガーキング開店」
このあたりも、たぶん行列の本質を変えてしまってると思うんです。
昔は「できるだけ空いてる店に行きたい」っていう人のほうが多かったのに、
今は「みんなが行ってる=価値がある」という空気が主流になってきている。
でもそれって、本当に自分の感覚なの?
「行列に参加してる自分」に酔ってない?
……そんなことを、思ってしまう私はやっぱりひねくれてるんでしょうか(笑)
並ばない自分が正しいわけでもない
ここまで書いてきてアレですが、
私は別に、「並んでる人たちはアホだ!」なんて言いたいわけじゃないんです。
- 並ぶのが好きな人
- 話題を追いかけるのが楽しい人
- SNSにアップするのが生きがいな人
それぞれの価値観があるし、楽しみ方があっていいと思うんです。
ただ、「私は並ばない」という立場も、ちゃんとあっていいよなって思うだけなんです。
自分の“並ばなさ”に自信を持っていい
私は、混んでる店に並ぶことを「ちょっと恥ずかしい」と感じるタイプです。
人混みが苦手というより、「その波に乗ること自体」がなんか気になる。
たぶんそれは、「他人が決めた価値観に合わせたくない」という反骨心なんでしょうね。
周りが「これは今、流行ってるよ!」と言ってきても、
「へぇ〜そうなんだ」くらいで終わらせて、
自分のペースで、自分の好きなものを選びたい。
それが私にとっての、ささやかな“自由”なんだと思います。
最後に:「あの行列、本当に必要なの?」
バーガーキングのワッパーは、たしかに美味しいです。
でも、その美味しさって「2時間並ぶ価値がある」ほどなんでしょうか?
いや、たぶんそうじゃない。
きっとそこには、【味以上の何か】があるんです。
それは「大多数に属している安心感」だったり、
「話題に乗ってる自分への納得感」だったりもする。
でも私は、その“何か”を大事にしすぎると、自分を見失う気がします。
だからこれからも、私は静かにこう思い続けると思います。
「行列は並ばない。だって、それが俺の美学だから」と。
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